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若武者 vs 伊右衛門 その2

「伊右衛門」は2004年3月の発売。
 お茶の産地表示の議論は2002年、食品の産地偽装事件を契機に、あいまいだった表示の在り方を決め、消費者の信頼を維持しようと始まった。消費が低迷する中、信頼向上で新たなファンの開拓も目指した。全国統一基準をまとめるため、統括する日本茶業中央会が音頭をとった。
 同年末に決まった基準は「静岡茶」などの産地を表示する際、「同一都府県産のお茶の使用割合は50%以上」。ブレンドが主の静岡、京都は使用割合を抑えたいが、鹿児島、三重をはじめ新興産地は産地ブランド化を進めようと「100%」を強く訴えた。信頼を確保しようと生まれた案は産地間の温度差を埋めるための“苦肉の策”だった。
 こうした姿勢が見え隠れしたのか消費者団体は猛反発した。1年後、中央会は100%を求める消費者の声を受け入れ、ブレンドした際は「静岡茶ブレンド」などと表示する現在の統一基準をまとめた。

ということから考えると、「伊右衛門」の商品開発をしていただろう2003年は、お茶業界は産地表示の論争のまっただ中だったと言える。
京都の一番茶の生葉の収穫量は5%(農林水産省統計 [PDF]より)、都市化・住宅地化も進み茶畑は激減しているなかで、
(1)「静岡茶」や「宇治茶」などの表記は、その都道府県や産地で生産された原料を100%使用した場合のみ
(2)該当産地の原料が50%以上100%未満の場合、「ブレンド」であると明記する
という基準が日本茶業中央会によって設定されたのも大体この頃合い。京都にとっては、この基準は非常にきびしかったはずである。宇治という産地にブランディングされた中で、そもそも製茶企業自体にブランドはなかったのである。

実際には、茶葉のブレンドというのは、味・香りをよくするために不可欠で、英国の紅茶のブランドしかり、品質を維持・向上させるのに職人達はしのぎを削っているのであるが、そのブレンドのうんぬんをブランディングする企業努力を怠っていたつけが回ってきたとも言える。

そこへサントリーとの提携。ブランドをPRする絶好の機会。そして、成功。
高級感、日本のわびさびをうまく訴えたCF、今ではほとんどの人が京都・宇治茶・福寿園の名前を知っているだろう。自力であれだけの知名を獲得しようと思ったら、何億、いや、何十億円必要になるのか。

もしかしたら、こんなところにまでも影響を及ぼした可能性もある。
 静岡県茶業会議所などが今年に入り再三、京都に改善を求めると、京都は「統一基準に従えない」と中央会脱退をちらつかせた。すると「京都を追いつめるべきでない。業界全体にマイナス」(流通団体幹部)と“業界の結束”を優先させる動きが見られた。さらに混迷ぶりが広く伝わり始めると、「業界全体のイメージダウンにつながる」(別の流通団体幹部)と京都への強硬姿勢を弱める関係者も出た。
(静岡新聞 2005/4/14)

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静岡新聞の歩み | 2005/05/14 2:47 AM
 

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